日本で鳥をはじめた人達にとっては、やはり日本の鳥が原点になります。海を渡った地方に行くと、日本人にとっては珍しい鳥達がたくさん見られます。しかし、ふとしたときに懐かしく思われるのはかつて日本で日頃接していた鳥達・・・。私の場合は都会育ちですので、例えばヒヨドリ、ムクドリ、オナガ、カルガモ、ウミネコ、モズ、ウグイス、メジロなど、日本ではほとんど苦労しないで日常の中で見られていた鳥達、だけど外地ではほとんど見られない鳥達に無性に会いたくなるときがあります。
私が存じあげている方々の中で、アメリカやスイスなど日本から離れた遠くの地方で初めて鳥を見ることを始めた方々も大勢いらっしゃいます。それらの方々の中には、日本人ではあってもあまり日本の鳥については記憶や知識がない場合があります。彼らにとっては、母国の鳥達に対するあこがれは多少あるかもしれませんが、私が感じるような懐かしさ、無性に会いたくなる気持は持たないとおもいます。その人達は、逆に日本などよその地に行ったときに、自分が探鳥をはじめた地における普通の鳥達、ヨーロッパだったらヨーロッパコマドリとかズアオアトリ、チフチャフなど、アメリカだったらカーディナル、オウゴンヒワ、数多くのワーブラーたち・・・が懐かしくなる鳥達なのかもしれません。
　
　この「日本の鳥たち」のページでは、私が遠い昔に接した懐かしい環境での鳥情報や、日本以外の地方で暮らしている日本人や外国人の方々が楽しめるような日本の鳥を紹介できたら良いなという気持でつくっていきたいと思います。
　
　
　現在の内容は次のとおりです。
　

1. 鳥だより
   　　　
   • 2001年1月バード信託の魅力 　　　
   • 69年10月「エトピリカ」第2号掲載文 　　　
   • 69年9月「エトピリカ」創刊号掲載文 　　

2. 探鳥録
3. 昔の鳥、今の鳥