4/20〜4/24セントラルパークの渡り鳥詳細情報=2=


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投稿者:Tom Fiore - 投稿日時:2001年05月03日 16時53分55秒

2001年4月20〜24日(月〜金)(および多少の後日報を含む)
セントラルパークにおけるTom Fioreと多くのほかのバーダーたちによるeBird情報。

(1から続き)
- アオバネアメリカムシクイ(Blue-winged Warbler): 現在は少ないが、来週になればもっと増えよう。
- ズアカアメリカムシクイ(Nashville Warbler): 今のところ比較的に少ないが、もっとやってこよう。
- アサギアメリカムシクイ(Northern Parula): 今のところ比較的に少ないが、もっとやってこよう。
- キイロアメリカムシクイ(Yellow Warbler): 今のところ比較的に少ないが、もっとやってこよう。
- ノドグロルリアメリカムシクイ(Black-throated Blue Warbler): 早くも4/20には最初の報告があったが現在はオスが何羽か見られている。じきにメスも含めもっと到着しよう。
- キヅタアメリカムシクイ(Myrtle/Yellow-rumped Warbler): 予定通り現在のところ最も普通に見られる渡り中のアメリカムシクイ。いつの日か何百もが通り過ぎていく。
- ノドグロミドリアメリカムシクイ(Black-throated Green Warbler): 今のところ少ないが、じきにもっと到来する。
- マツアメリカムシクイ(Pine Warbler): 渡りのピークは既に過ぎたが、まだ少しは残っている。
- チャスジアメリカムシクイ(Prairie Warbler): 現在は少し、決して多くはならないがこれからもう少しはやってこよう。
- ヤシアメリカムシクイ(Palm Warbler): 渡りのピークは過ぎた。まだかなりの数が残っている。
- ミズイロアメリカムシクイ(CERULEAN Warbler): 4/24にthe Pinetumの南端にあるニレの木のてっぺんでさえずっているオスが確認されたが、その日はその後の確認がなかった。
- シロクロアメリカムシクイ(Black & White Warbler): かなり普通に見られる。4/5に(非常に早い到着だが)最初の報告があった。もっと多数が雄雌共に到着すると思われる。
- オウゴンアメリカムシクイ(PROTHONOTARY Warbler): Tanner's Springでわずかの時間ではあったが、近い距離でメスが見られたのは4/23のRumiko S(藤波夫人のことか)氏の信頼できる報告である。Starr SaphirのLinnaean walkでthe (Harlem) Meer西端でもっと人なつっこいオスが観察された。
オウゴンアメリカムシクイはこの10人以内のグループにより早々と見られたが、後日4/27金にはもっと多くのバーダーにより確認された。もしかしたらその翌日にはもう見つからないかもしれないが、必要ならアップデートしよう。
- フタスジアメリカムシクイ(Worm-eating Warbler): あまり多くはないが、最近は少し見られもう少しやってくるだろう。
- カマドムシクイ(Ovenbird): 今のところ比較的少ないが、すぐにもっと多数がやってくるだろう。
- キタミズツグミ(Northern Waterthrush): 既にかなりの数が来ているが、すぐにもっとやってくるだろう。
- ミナミミズツグミ(Louisiana Waterthrush): 渡りのピークは既に過ぎたが、まだ少数が残っている。セントラルパークでは5月になるとほとんど見られなくなる。

(キタミズツグミとミナミミズツグミの2種類のミズツグミの識別についてはJon Dunn氏とKimball Garrett氏の著作で1997年にHoughton Mifflinから発行された"A Field Guide to WARBLERS of North America"に良く書かれている。これは'Peterson Field Guide' シリーズの一部として発行されているものでワーブラーが好きな方全てに一読をおすすめする。絵や写真も文章も全て非常に優れている。)

- カオグロアメリカムシクイ(Common Yellowthroat): 今のところ少数だが、もっと多数がすぐにやってこよう。
- クロズキンアメリカムシクイ(Hooded Warbler): 4/16にメスがAnne Shanahan氏により最初に発見されたが、それはTanner's Springで少なくとも8日間続けて滞在した。現在はもう少し増えているが、4/20からはオスも見られている。特に観察に耐えるきれいなオスはいわゆる"the oven"でthe Rambleのthe PointとWillow Rockの間に4/23と特に4/24日に出現した。
(ところで、クロズキンアメリカムシクイは、他の鳥の多くはまだ到着していないのに、Doodletownの営巣地域に既に到着している。)
- ナツフウキンチョウ(Summer Tanager): 4/25に北の林にて生後一年目の羽の一羽が確認された。
- ワキアカトウヒチョウ(トウヒチョウ)(Eastern (旧Rufous-sided) Towhee): 渡りのピークがだんだん終わろうとしているところ。オスの冬越しした1〜2羽と多くの雌雄が最近見られている。4/22に非常に変わった目撃事例が報告されている。それは、Tanner's Springで5人以上により観察されたが、彼らはワキアカトウヒチョウからの独立種(SPOTTED Towhee)ではないかとのこと。
もしそうであるなら、東海岸で見られるワキアカトウヒチョウの西海岸版であるこの鳥がNY州で報告される第8番目の事例となる。(これら二種は元々は別の種類と考えられていたが、鳥類学者により一つの種にまとめられ、かなり最近になってまた二種類に分割されたもの。西側の種類はSpottedと元々いわれていた名前を付け、東海岸の方はRufous-sidedといわれていたが"Eastern"と名前が変えられた。もし写真が良く撮れているのなら(その時Tanner's Springにいた誰かがこの超珍しい鳥の写真を撮ることが出来たなら。)他の人達 もこれが明らかに西海岸版のトウヒチョウである(そして単に上部の白い部分が大きい変な型の東海岸版のトウヒチョウでなく、西海岸版と東海岸版のあいのこでもない(=これの方がもっと珍しいが))と納得できるであろう。残念ながらSpotted Towheeの目撃報告は出されていないが、この種を見たらL. & S. Spitalnikに報告するようにお願いしたい。
- チャガシラヒメドリ(Chipping Sparrow): かなり普通の渡り鳥。恐らく渡りのピークは過ぎたと思われる。
- ヒメドリ(Field Sparrow): あまり多くはない渡り鳥、1羽から少数がチャガシラヒメドリと良く一緒にいる。
- オジロヒメドリ(VESPER Sparrow): 稀に近い渡り鳥。4/22にthe Pinetumで1羽が確認された。発見者はRoger Pasquier氏。かれはもとアメリカ自然史博物館の鳥類学者で、生涯をこの公園の鳥を見続けてきた人。
- クサチヒメドリ(Savannah Sparrow): あまり一般的でない渡り鳥。少ないが最近も見られている。
- ゴマフスズメ(Fox Sparrow): ほとんどが北へ行ってしまった。最近残留している1羽が報告された。
- ウタスズメ(Song Sparrow): 渡りのピークはとっくに過ぎてしまったが一部は残ったり営巣したりしている。
- ヌマウタスズメ(Swamp Sparrow): 少数は越冬した。最近多数が渡っている。
- ノドジロシトド(White-throated Sparrow): これは公園で冬越しをする声の良い鳥の中で最も数が多いが、恐らく最も数の多い渡り鳥でもあろう。最近の数週間で既に何千もが通り過ぎていった。
- ミヤマシトド(White-crowned Sparrow): 決して多くはない。最低1羽がStrawberry Fieldの南端で冬越しした。(そこで2/1に発見された。)また、4/24にそこで見つけられ、現在は成鳥の羽となり午前7時にさえずっている。もうすぐもっとやってくるだろう。
- ユキヒメドリ(Dark-eyed/Slate-colored Junco): 既に渡りのピークは過ぎたが少数が残っている。
- ショウジョウコウカンチョウ(Northern Cardinal): かなり普通に見られる留鳥。一部は現在営巣中。
- ムネアカイカル(Rose-breasted Grosbeak): 4/23にオスが数羽the Rambleで見られ少なくとも1羽がAzalea Pondの餌台に来たところを見られている。じきにもう少しやってくるだろう。
- ルリノジコ(Indigo Bunting): 現在はわずか。1羽のきれいなオスがthe Pointで見られている。
- ハゴロモガラス(Red-winged Blackbird): 渡りのピークはとっくに過ぎているがわずかな営巣組がここに残っている。
- クロムクドリモドキ(Rusty Blackbird): それ程報告は多くない。4/21にthe Lakeの近くで一羽見られた。
- オオクロムクドリモドキ(Common Grackle): とっくに渡りのピークは過ぎた。かなりがここで営巣する。
- コウウチョウ(Brown-headed Cowbird): 最近時々見られる。
- アカクロムクドリモドキ(Orchard Oriole): あまり見られない渡り鳥。4/23に1羽のオスの成鳥が見られた。
- ボルチモアムクドリモドキ(Baltimore (also called Northern) Oriole): 4/23に少なくとも1羽の雄が見られた。5月にはもっと多くが到着するが、勿論一部はいつもここで営巣する。
- メキシコマシコ(House Finch): 留鳥。昔いたほどは多くはなくなった。
- マツノキヒワ(Pine Siskin): 4/25に北の林にて20羽くらいのオウゴンヒワの群に一羽いるのが見られた。
- オウゴンヒワ(American Goldfinch): 冬越しした少数がAzalea Pondの餌台に来ている。最近少数が記録されている。恐らく渡ってきたものであろう。普通は夏にはいなくなるがもしかしたらここで繁殖しているかもしれない。
- イエスズメ(House Sparrow): どこにでもいる害鳥まがいの種類である。時折北米産の鳥と餌や営巣場所や縄張りを奪い合っている。

2〜3日前には冷たい北/東よりの風と寒い気候のためにもっと渡り鳥が少なかった。今週にでも訪れるというより穏やかな気候により、もうすぐ新たな渡りの波が来ることを期待している。都会のどのような公園などの土地でも、木や藪や出来れば静かな場所があればこれから2〜3週間の内にかなりバラエティーのある渡り鳥たちが通過するでしょう。

- 良い鳥見を/皆さんの幸運をお祈りしています! - Tom Fiore.


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