ビールの鳥

 
2. Wild Goose Porter (カナダガン)
 

 
メリーランド州FrederickのWild Goose Brewery製造。
容量は12fl.oz.(約355cc)
 
瓶は茶色でラベルは、瓶の本体だけですが大きく裏側まで巻き込んではられています。
 

 
ラベルに向かって左側の部分には次の文章が書かれています。
 
Wild Goose Porter
 
Wild Goose Porterは列車のポーター(赤帽、荷物運搬人)が好んで飲んだ飲み物---グラスに黒ビールとうすいエール(エールはビールと発酵方法が異なり、ビールよりも苦みが強いようです。)とを混ぜ合わせたもの---から進化してきた伝統的な英国スタイルの飲み物です。

Wild Goose Porterの色は最初に見た印象としてはほとんど黒に見えますが、本当は深いルビーレッド色のエールなのです。焦がしたモルトの香りが、ビロードのような口当たりと飲み干すときのドライな喉ごしにアクセントをつけます。
 

【ビールの味わい】
 
ラベルの説明を読まないとまるで黒ビールとの印象をもってしまうでしょう。
甘い口当たりで、ギネスなどと比べるとこくは少なくあっさりしていますので、やはりエールと黒ビールを混ぜ合わせた飲み物から進化させたという説明が納得できます。
エール独特の苦みは少なく香りが豊かで 、さわやかに喉をとおります。
軽く口になじみますが、黒ビールを期待すると味わいは今ひとつ深みが少ないと思うでしょう。
かつて飲んだ北京(中国)の五星ビールのような味を彷彿とさせる味わいがあります。
 
 
 
【鳥の名前について<】
 
ビールは「Wild Goose」で直訳すると「野生の雁」です。アメリカで見ることのできるガンの種類は多いのですが、最もポピュラーなガンはカナダガンで、ラベルの絵も若干図案化されていますが、カナダガンであることは間違いないでしょう。
 
和名:カナダガン
英名:Canada Goose
学名:Branta canadensis