これは慶応大学野鳥の会機関誌「エトピリカ」第5号
(1970年5月発行)掲載の文書です。
 
 
鳥をよく知ろう!そのために
−鳥に関する図鑑、本、テープ等の案内−


 
1)図鑑
 日本で最も権威のあるのが、清棲幸保著、改訂版日本鳥類大図鑑(野鳥の声フォノシート付)I〜III講談社1965であるが、12000円なのでちょっと手が出ないし、よほど専門的に調べてやろうというんでないともったいない。そこでこの図鑑のミニチュア版とも言うべきものをあげよう。
 
清棲幸保著、野鳥の事典、東京堂出版1966。
これはまさに清棲図鑑のダイジェスト版のようなもので、写真も豊富であるが、清棲さんのものなので、資料が古い感じがする。
 
小林桂助著、原色日本鳥類図鑑、保育社1956。
これはいわゆる図鑑であり、最もオーソドックスなものである。値段も1800円と手頃???で、是非揃えたいものである。しかし、鳥の生態分布などはあまり詳しくなく、物足りなさが残る欠点がある。
 
新入会員の方々はしばらくの間は”野鳥観察用の例の図鑑2冊”(バーダー注:日本鳥類保護連盟発行の野外観察用野鳥図鑑と続野外観察用野鳥図鑑のことを指す)あれば充分です。以下それぞれのジャンルでいくつかずつあげてみますが、まだ、他にもたくさんあります。もっと知りたい人は荒川まで。
 
2)研究書
浦本昌記著 鳥類の生活<現代の記録、動物の世界4>紀伊国屋
ピーターソン著 鳥類<ライフネーチャーライブラリー>時事通信社
黒田長久著 動物系統分類学第10上 中山書店 1963
 
3)ガイドブック
宇田川竜男著 原色野鳥ガイド上下、誠文堂新光社1950-51
 
4)生態写真
清棲幸保著 四季の鳥 カラーブックス 保育社 1963
黒田長久著 カラー歳時記 保育社
高野伸二著 原色自然の手帳−野鳥 ブルーバックス 講談社
小笠原さん、近所発売中、朝日新聞社から出ている。これはいいよ。
 
5)随筆書
周はじめ カラスの四季ム滅びゆく野鳥− 法大出版局
小杉昭光 シラサギの四季 法大出版局
中西悟堂 定本野鳥記全八巻 春秋社
読売新聞 鳥の歳時記
池田真次郎 鳥の博物誌 法大出版局
 
6)鳥の声
日本野鳥の会 野鳥の声 日本ビクター
中西悟堂 野鳥と共に 日本ビクター
蒲谷鶴彦、義彦 野鳥のしらべ コロンビア
NHK、山階鳥研 日本の自然 東芝レコード
 
7)雑誌
日本鳥学会 とり
日本野鳥の会 野鳥
日本鳥類保護連盟 私たちの自然
オージュボン協会 オージュボンマガジン(これは各自アメリカから取り寄せよ、もちろん英語よ!)