日吉の鳥達を密猟者の魔手から護れ!!
 
(1969年11月発行「エトピリカ」第三号掲載文)


荒川洋一

 去る11月7日に日吉のハンドボール場下の林中で“はご猟”をしていた労務者風の男二人を塾の警備員に引き渡し、追い払ったという事件は皆さん既にご存知のことと思います。その後毎日のようにパトロールを続けましたが三田祭で中断された際にまた密漁をはじめたらしく、11月27日にハンドボール場に堂々と張ってある二面のかすみ網を発見しました。そのうちの一張りにはカワラヒワが四羽かかっていました。私は非常に腹が立ち、鳥を逃がすやいなやそれらを張ってあった竹を四本とも折って、法律違反になることを知りつつその網は自宅に持ち帰りました。それにも関わらず12月2日には新しい竹の支柱が4本ハンドボール場の片隅に置いてあり、3日にはそのうちの1本が立てられてありました。また密漁しているのは明らかです。昨年も河野さんが記念館裏の林中でかすみ網を没収したそうですし、そのあたりを歩いてみたら“はご猟”をやっていた証拠の竹が何本も落ちていました。私達が日吉の林に注目しだしてからまだわずかの期間ですが、既にこれだけ見つかっているのですから今までに何万羽の鳥達が密猟者らの手にかかっているか想像もできません。
 
皆さん、今こそ我々が立ち上がるときなのです。日吉から密猟者を追放し、鳥達を私達の手で護りましょう!