アメリカでの探鳥の注意点
 
 
アメリカ東北部で鳥をみる時、特に次の点に気をつけて下さい。
3. 虫刺され、毒蛇など
アメリカはバードウオッチャーにとってうれしいことですが、自然環境が良く残されています。虫も多く、それらを食べる鳥もそれだけ豊富にいます。
しかし、バードウオッチングをしている最中に、顔の周りに何匹も蚊のような小さな虫が飛び回り、時には止まったり、刺したりすると決して落ち着いて探鳥ができず、楽しいものではありません。
日本でも勝手に人の腕に止まり、いきなり刺していく「ぶよ」などがいないわけではありませんが、アメリカのこれらの虫はとにかくしつこく、刺されると痛いし、その後もいつまでもかゆみがとれないこともあります。
これを避けるためには、それぞれの地域で虫が多く発生する時期には探鳥に出かけないのが一番ですが、なかなかそのようにもいきません。本来ならこれらの虫が動き始める前(早朝)などに探鳥を済ませるのが理想的です。もしどうしても、虫が活発な時間帯に探鳥をしなければならない場合には、(暑いですが)厚手の長袖の服を着るなどが必要です。このような虫に悩まされるのは夏ですから薄い長袖のシャツなどで済ませると考えたいのですが、あまり役に立ちません。私もワイシャツのような生地の薄いシャツの上からさされ、ふつうの綿のズボンの上からも刺されるなどひどい目にあっています。
蚊も所によっては非常に数が多く、鳥を落ち着いてみられないほどでてくるときもあります。
アメリカでは、虫除けスプレーやクリームをどこのドラッグストアーでも売っています。主に夏用ですので日焼け止めクリームにこれらの薬が入っているものが便利です。顔や手など露出部分に少し厚めに塗り、さらに帽子やシャツやズボンにまんべんなくスプレーをして出かけると少しは違いますが、これで刺されなくなるわけではありません。やはり、手で払いながらできるだけ止まらせないようにすべきでしょう。
また、万一刺されてしまったときのために、やはりドラッグストアーなどで売っているかゆみ止めの薬も持っていくと良いでしょう。中にはペンのような形でポケットにさせるスティックタイプの薬もあります。これはアンモニア系の薬で、刺されてすぐに幹部に塗っておくと少なくともかゆみは(少し)押さえられますので、楽になります。


また、ニューヨークにも郊外にはガラガラヘビなどもおり、草地に入り込むのは極力さけるか、非常に注意深く用心しながらするようにして下さい。 下の写真は、ある現地の探鳥会で女性が草むらで用を足そうとしたときに現れたというガラガラヘビの一種ですが、私たちが偶然近くにいたために写真に撮ることができたものです。150cmは十分にあるほどの立派な蛇です。
 

Rattlesnake
ガラガラヘビの一種の頭部

 
Tail of Rattlesnake
ガラガラヘビの一種の尾部