チューリッヒ市、近所の鳥出現頻度の調査結果
 
 
月別調査時間と平均出現種類数

この表は1995年5月から1996年9月までの調査期間における平均調査時間と平均出現種類数を示すものです。
対象期間の全日数519日のうち調査日数は323日(約62%)で、出現した種類は59種類でしたが一日あたりの平均調査時間は40.65分、調査日一日あたりの平均出現種類数は10.67種(最低出現種類数平均4.29種、最高出現種類数平均21.71種)で、月単位の平均出現種類は28.71種でした。
 平均調査時間出現種類数計平均出現種類最低種類数最高種類数
95年5月35.713212.79826
95年6月42.413914.86626
95年7月33.683214.631123
95年8月40.0088.0088
95年9月36.88306.04120
95年10月38.67236.13215
95年11月41.20254.88119
95年12月60.00208.50115
96年1月50.00258.75120
96年2月34.62204.38119
96年3月43.573512.39226
96年4月38.753415.56830
96年5月41.073815.82530
96年6月38.423718.371428
96年7月37.603515.48124
98年8月38.79339.55224
98年9月39.64225.21116
平均40.6528.7110.674.2921.71

この表で注意すべき点は、95年8月は調査日が1日だけであったこと。即ちサンプルデータとしては極めて少なく、この数字を持って一般化することはできません。
 
一般に秋から冬にかけて(10月〜2月)は種類数が落ち込みますが、春先から秋口にかけて(3月〜9月)は種類数がのびます。特殊要因たる95年8月を除いてみると、秋から冬にかけての月別平均出現数は22.6種であるのに対し、春先から秋口にかけては33.4種となり10種以上の開きがあります。
 
しかしながら、調査をした実感として冬場と夏場で大きく異なるのは、最低種類数です。冬場は調査日一日で1〜2種類しか見られないことが多いですが、夏場は5種類以上は見られます。96年7月の最低種類数が、夏場なのに1種類となっているのは、当日が雷雨で調査時間がわずか10分しかとれなかったためです。その日を除くとその月は最低種類数は11で、前年度と同じとなります。
 
下のグラフは、全調査期間にわたり調査時間と出現種類数の関係を見たものですが、これによると調査時間が長くなれば出現種類数も多くなっていることがわかります。