「2003年春のニューヨーク・ソングバード便り」
(2003年3月27日)


ニューヨーク市の西、ニュージャージー州南端に渡り鳥のメッカ“ケイプメイ”がある。
ここはカリブの島や中南米で冬を過した夏鳥達が、さらに北へ渡って行く途中に立ち寄る 重要な中継地の一つでもある。 このケイプメイに夏鳥達が現れると、ニューヨークのバーダー達はソワソワし出す。 つまり、これらの夏鳥が一週間もするとセントラルパークや ニューヨーク近郊の公園にやって来るからである。 夏鳥達がケイプメイに到着したニュースは、まさに待ちに待った春の兆しを伝えてくれるうれしい便りとなる。
今年もその第一報がやっと届いた。 マツアメリカムシクイ、キノドアメリカムシクイ、 ミナミミズツグミ、そしてムラサキツバメ、ツバメ、オビナシショウドウツバメ、ミドリツバメ等がケイプメイに到着。
ニューヨークの春も目の前、セントラルパークがアメリカムシクイで溢れる日も真近であろう。 まもなく、ニューヨークのアメリカムシクイ・ソングバード便りを皆さんにお届け 出来るのが楽しみである。

(ニューヨーク在住 藤波 理一郎)